ホーウィン社のシェルコードバンが数枚入荷したので、コードバンについてちょっと紹介します。
ホーウィン社に限らずコードバンは馬のお尻に部分にあるコードバン層という部分からなる
繊維が緻密になっている部分を指します。
因みにシェルと呼ぶのは、貝を開いたカタチからだといわれています。
不思議とこれは一枚の馬の革を広げてすぐわかるぐらいはっきりとしています。
コードバン以外の革はホースハイドと呼ばれ、繊維も柔らかく薄いので、
革ジャンだったり、革パンだったり、ソファー等にも使われたりしています。
馬は気性が荒いせいもあり、革でも牛革に比べて傷が多いのも特徴的です。
さてさて、このホーウィン社のコードバンですが、加工による技術、手間暇によってつくられる為に、
これほどまでに高価になる理由。
オイル感、触り心地はとても気持ちが良いです。
他社のHPなどでシェルコードバンについての情報は溢れているので、どこかで参考にして、見て下さい。
そして、僕の感じるこの革の難しさ。
一頭からとれる量(カタチ)も少量。
しかもサイズにバラつきがすごいあるように感じます。
国内のコードバンでは感じないほどバラつきがあり、しかも等級売りで、サイズは違っても値段は一緒。
仕入れのタイミングが重要です。
なかなか扱いずらい革なのです。
上にあるコードバン どちらも一級です。(仕入れ先は違うのですが)
右側の革であれば、トラッカーウォレット(ロング財布)が一つだけ作れます。
左側の革は作れません。同サイズ2枚仕入れなければ1個の財布が作れないのです。
魅力的で最高級の革ですが、小さな工房では取扱&仕入れが非常にシビアになってきます。
オールデンのように大量に良い物だけをピック出来ないのが悔しいですが、
信頼できる問屋さんに、いつもわがまま言って、良いサイズのモノをよって出して貰っています。
毎回本当に感謝です。
今回の入荷分でTAC受注会分の製品を作って行きます。
じっくり丁寧に作って行きますので少々お待ちください。
革質ではないホーウィン社のコードバンの魅力。
次回はコードバンの取り扱い方&メンテを少し紹介できればと思います。