BUTTERO(ブッテロ)と聞くと、靴ブランドを思い浮かべる方が多いかと思いますが
BUTTEROは革の品名でもあります。
イタリア・トスカーナ地方で、ワルピエという家族経営の小さなタンナーが
伝統的手法で丁寧になめし、植物性のオイルを入れ
染色に花や樹皮などの天然植物を使い
発色の良い多彩なバリエーションで革を作りあげています。
合成染料を使用していないので、香り、風合い、質感が
革本来のモノで魅力ある最高級のヌメ革なんです。
BUTTEROの意味はイタリア語で、トスカーナの牛飼いを指す意味のようです。
ハリがあるにもかかわらず、しっとりと艶やかな風合いで
使い込めば使い込むほど味が出てくる経年変化が特徴的です。
タンニンなめし、天然染料による染色のため、どうしても傷やシミがつきやすい部分があり
濡れた状態で擦ると、色移りを起こす場合もあります。
これは、経年変化を阻害しないタンニンなめし、天然素材ならでの特徴です。
その反面、優れた復元力をもっていて
使い込む事によって現れる美しいエイジングがなんとも言えない魅力です。
KUBIKI LEATHERがこの革を選んでいる理由の一つでもあります。
BUTTEROはオイルがたくさん浸透している革なので、メンテナンスは基本的には乾拭きで十分です。
汚れが気になる場合には、かたく絞った柔らかめの布で全体を拭き、その後に乾拭がお勧めです。
水に濡れてしまった場合は拭き取り風通しの良い場所で陰干ししてください。
乾燥や、くすみが気になる場合には、コロニル1909 シュプリーム クリームデラックスをお勧めしています。
柔らかい布に取り全体に薄く塗ってください。
その後、柔らかい布やレザーグローブ等で磨き下さい。(メンテナンスについて)
牛だって、人と同じく個体差があり、人生があったので1枚1枚に個性があります。
KUBIKI LEATHERでは大きな傷以外はそんなに気にせず製品にしています。