CHROMEXCELのプルアップの表情 浸透しているオイルの動きが見られます
1905年創業の100年以上に渡り、今も尚、伝統的な製法で
しっかりとした革なめし職人がいる会社として
LEATHER界では知らない人がいない程
信頼されているアメリカの老舗革会社です。
同社が製造しているShell Cordovan(馬革)が最も有名でしょうか?
CHROMEXCELは原皮を『コンビなめし』という方法でなめし
牛脂、蜜蝋、魚脂などでブレンドされたHorween社オリジナルの油脂を革に
ゆっくりと時間をかけて浸透させたプルアップレザーです。
この製法だからこそとてもオイル分が多く
見た目はもちろん触った感覚でも分かる程の重量感と質感が特徴的です。
革は柔らかく、しっとりとした肌触りで
裏側から指で強く押すと、その部分の油分が周囲に動く現象が見れます。
それだけ油分が含まれているという事ですね。
オイル分が多いので色ムラが特徴的で、ワーク感の強いアメリカらしい仕上がりだと思います。
80年も前から、何も変わらない製法で今も作り続けているというその凄さもまた魅力的です。
CHROMEXCELはベジタブルタンニンレザーとは違った経年変化が楽しめ
染色は表面のみで芯まで色が通っていなく中は茶色いので
使用することで表面の染料がスレて地肌が顔を出し、雰囲気ある表情が楽しめます。
CHROMEXCELはオイルがたくさん浸透している革なので
メンテナンスは基本的には乾拭きで十分です。
但し、ビンテージ感(ヤレ感や擦れ等のエイジング)をお求めにならない方には適度なメンテナンスが必要です。
月一程度に、ブラッシング~レザーと同色のクリーム等で育てていきます。
汚れが気になる場合には、かたく絞った柔らかめの布で全体を拭き、その後に乾拭がお勧めです。
水に濡れてしまった場合は拭き取り風通しの良い場所で陰干ししてください。
乾燥や、くすみが気になる場合には、コロニル1909 シュプリーム クリームデラックスをお勧めしています。
柔らかい布に取り全体に薄く塗ってください。
その後、柔らかい布やレザーグローブ等で磨き下さい。(メンテナンスについて)
牛だって、人と同じく個体差があり、人生があったので1枚1枚に個性があります。
KUBIKI LEATHERでは大きな傷以外はそんなに気にせず製品にしています。