定番で使用しているBUTTERO(生成り)を染師のもと藍染しました。
そして出来上がってきたのが写真のモノ。
丁寧にタンニンでなめされているBUTTEROに藍を施すと
革本来のトラや血筋がリアルに浮き出てきています。
JAPAN x Italy
互いの伝統技術を感じる表情になってます。
染師曰く
徳島産の蓼から醗酵させ、〈すくも〉と呼ばれる染め材料にし、
灰汁・日本酒・ふすまを使い自然発酵させる昔ながらの手法によって手間を惜しまず丁寧に染め上げる。
染料に浸しては乾かす作業を数十回以上も繰り返すことによって、深い色合いに染め上げられていきます。
藍は化学染料による染色とは異なり、自然の力を借りて色を出すために
気温や水質、藍の状態、どれも毎回同じ条件ではないので、
染色における技術や経験がとても必要です。
我々、日本人としてはやっぱり藍に特別のステータスを感じますね。
使っていくうちにBUTTEROの中に含まれるオイルが
馴染んでいき深い青へと変きます。
☆藍と革の組み合わせ
藍による変化の味わいと革による変化の味わい。
藍染めは通常の染料と違い浸透性がないので表面のみの着色になります。
それだから味わえる革の茶芯も特徴的です。
また
染め方、洗い方、天候、藍の調子などで、
色の出方が一定ではないため、一つ一つに個性があります。
とても雰囲気ある仕上がりになっています。
注)藍によって着色された革に色止の処理加工はしていますが、生成りの革への天然藍での着色なので色落ちが100%しないとは言えません。
特に夏場など、汗をよくかく季節は要注意です。
その点をご了承した上で、藍と革の変化を楽しんでいただければと思います。