革のお手入れ

もう5年以上使用している財布です。

 

KUBIKI LEATHERの一番最初に完成した財布だと思います。

 

素材、手縫い、麻糸、コバ仕上げ、革ボタン、レース編み。当時はこれがBESTでした。

 

月日が経って今は、また違うカタチでBESTを作り上げています。

 

過去のものを見て思う事は

 

素材の変化、

技術の変化、

道具の変化、

心の変化、

無変化

 

などなど、確認できて面白いです。

 

どんなモノを作ろうが、過去のものを見て『ミタクナイ』を感じないようにモノづくりをしていく気持ちです。

所々の糸が切れてしまってます。

 

今はポリエステルの糸を主に使用していますが、この時は麻糸です。

 

5年も開閉を繰り返せばこうなります。

 

麻糸は雰囲気はあるのですが、やはり強度がポリ糸に比べて劣ります。

 

麻糸か?

 

ポリ糸か?

 

の論は好みの部分だと思うので、どちらが良いとはわかりません。

 

現在のKL品は殆どポリ糸にしています。

 

 

ここから、メンテナンス

 

 

 

まずはブラッシング。

 

豚毛のブラシで表面、マチ部分等の埃や汚れを払います。

ブラッシングで埃、が取れたところに、コロニル 1909 シュプリームクリームデラックスを塗ります。

 

今回からペネトレイトブラシを使い始めています。

 

なぜか?

 

 

格好良いからです。

 

そして、手が汚れません。

 

少量をブラシに付け、円を描くように全体に吸い込ませます。

 

 

(本来のペネトレイトブラシは靴のコバの部分やメダリオンの穴の中など

 

細かなところまで均等にクリームを入れる目的で開発されたようです。)

 

実際に糸と糸の間やマチの部分、細やかな部分に素早く刷り込むことが出来ます。

 

 

ブラシでなく、布でも全然構いません。

 

布の場合も少量をとり、円を描くように塗り込みます。

適量を全体に塗り、乾いたらブラッシング。

 

完成。

 

その後、柔らかい布やレザーグローブ等で磨けばバッチリです。

 

 

今回の道具

 

クリーム: コロニル 1909 シュプリーム クリームデラックス

 

中ブラシ: 豚毛 

 

ペネトレイトブラシ: 豚毛 

 

布: 綿 100%