想うこと

今年で3回目となる

工房が関澤製作所

の一日が

無事に閉じました。

 

 

この度もお越し頂いた皆さん

ありがとうございました

 

 

 

ものづくりでは

 

作り手の魂が静かに語りかけている。

 

一つ一つの作品に宿る想い

 

持つ人を新しい世界へと誘う力

 

そして時を超えて伝わる深いメッセージ。

 

それらと出会えるかどうかは

 

受け取る私たちの感性と

準備次第なのかもしれない。

 

 

 

「何の板が良いのかわからない。

風評に惑わされてしまう。

なかなか波に乗れないんです...」

 

 

一人の方の悩みを聞いて

 

 

静かにその人を見つめて体型、加重とバランス、

話し方、お茶を飲む仕草、そして考え方まで。

 

まるで魂の奥底を覗き込むように、

その人の本質を読み取っていく。

 

そして

 

こんなボードなら楽しんで貰えるだろうな

 

って

 

その方の設計図は書きあがっていた

 

後は一緒に波乗りして微調整。

 

 

 

「あなたはそのままでいいんです」

 

 

「波乗りをするために体型を変える必要はない。

筋肉をつける必要もない。

あなたのそのままが美しい。

私が作る板は、あなたのために生まれる。

その板と時間を過ごしてくれれば、

必ず波と調和できるはずです」

 

 

 

そのやさしい言葉が空気を震わせた。

 

 

 

 

 

『Study Nature, not Books』

 

最初の板にはこのディケールが落ちている。

 

 

 

5年が経ってもこのボードに乗ると

 

瞬間の自然の声を聞き

感性を大事にする意識を確認する

 

  

世の中には伝えることが上手な人がいる。

 

僕はそうではない

 

でも

 

僕も知っている、

 

この震える想いと感動と

 

 この熱狂は静かに、

 

確実に周りの人々に伝播していく。

 

 

人から人へ、心から心へ。

 

 

関澤製作所の哲学が波紋のように

 

広がっていく様子を目の当たりにして、

 

僕は少し希望を感じている。

 

 

 

これは単なるサーフボード屋を超えている。

 

人と人とを結び、自然と人とを調和させる、奇跡のような営み。

 

関澤さん達が当たり前にやっているが

この世界はそう簡単には作れない事。

 

それも知っている

 

 

 

 

     いつかはあなたもタイミングで。

 

 

     

この熱狂の波が、

 

これからも静かに、

 

力強く、

 

この周りに広がっていくことを、僕は願っている。

 

 

 

 

 

ありがとうございました